Q.他の子との違いが気になる
A.あなたはこんな事を聞いたことがありませんか?
『人間には個性があります。性格も体質も、生まれ持ったものす。
我が子がよその子より劣っているとか、発達が遅れているとか、心配する気持ちはわかります。しかし、優劣を付けるのではなく、違いは個性と受け入れることが大切です。』
こんな話。聞いたことがありませんか?
「そんなことわかっているけど気になる。比べちゃう。」と思いませんか?私の所にはそんなママが多くやってきます。
無意識のうちにほかの子や育児書と比較してしまう。そんなことがありますよね。
特に第1子には色濃くそれが出ます。無意識に比較しているのですから、これを意識してコントロールすることはできません。
ではどうすればいいのか?
ほめ言葉を使ってあなたの脳をだますのです。
あなたの脳をだましながら、あなたのメンタル、視点を自然とかえていくことで、ほかのお子さんとの違いが気にならなくなります。
そればかりか、才能に気が付き開花させていくことができます。
どういうことなのか、ここからワークをして体感していきましょう。
まずあなたに質問します。
① あなたは他人と比較して自分のことを見ていることはありませんか?どこが劣っているとか、優れているとか。比較してイライラしたり、安心したりすることがありませんか?
② この質問をした時のあなたの心の状態はどうなっていますか?心の状態を観察してください。
③ では次に、子どもを褒めてあげたときを思い出してください。
もしくは今、誰かを褒めてあげてください。
④ 褒めた後の心の状態はどのようになっていますか。先ほどとの違いを感じてください。
近くにいる赤ちゃん、子どもに「上手にできたね」「たくさん寝られて偉いね。すごいね」「嫌なものを嫌、って言えていいね。すごいね」「大きな声で泣けたね。辛いって表現できてすごいね」こんな感じでいいです。声をかけてみましょう。
今、誰もいなければ、近くにあるスマホに
「あなたのおかげで、世界観が広がるわ。賢い子だね。」と褒めてみたり、
家具、かわいいコップをみて、「あなたのおかげで快適な暮らしができているわ」呟いてみたりしてください。
その存在を褒めてみてください。
そうすると、安心感が涌いてきませんか?
自分の軸が定まるような感覚がありませんか?
もし、それがあれば、それは自己肯定感が高まった証拠です。
そのような感覚がなければ、褒めるワークをどんどん続けてください。家の中にあるものどんどんほめたたえてください。
「絵本さん、あなたのおかげで子どもの情緒が豊かに育っているわ!あなたの色彩感覚最高よ!」
ちょっと大げさに、アメリカンテイストでやってみましょう。
ほめ言葉を使えば使うたび、脳は自分が褒められたと勘違いし、自分を肯定し始めます。こうして自己肯定感がアップすると、自分を信頼する力が高まります。
これを自己信頼と言います。自己信頼が高まると今度は他人を信頼する力が高まります。
他者信頼が高まると他人からどう見られるか気にならなくなります。
すると他人と比較することがなくなり、自分自身の在り方も変わるし、子どもの成長、成績もありのままに受け入れられ、子どもの才能開花に力を入れられるようになります。
あなたが使った言葉は、一番自分の脳に影響を与えます。
子どもにほめ言葉を使っていると、脳は自分が褒められたように認識します。褒める回数が増え、結果、自分への信頼度も上がるという良いスパイラルに入っていきます。
ママの自己承認度、つまり、自分を認める力が低いと、他人からどう思われるか?がとても気になります。
すると、わが子と他人のことの比較が止まりません。
わたしは、子育て中は、保育士だったこともあり、人からどう思われているか?が、かなり気になりました。
二人の息子の子育ても、他と比較し、なるべく発達指針より早めにできるよう働きかけて育てようとしていました。
トイレトレーニングについても、いま、思うと誰よりも早く、オムツを外したいと言う私のエゴから、来ていた行動だったかもしれません。
秋から冬にかけての寒くなる時期に、オムツを保育園に持っていくのをやめて、パンツ持参にすることに決めたのでした。
長く間隔があけられる排泄機能がまだ育たないうちからパンツにしたのですから、何度もおもらししてしまいます。
わたしは、この冷たい感覚を体験することで、濡らすのがいやだと脳がキャッチし、出る前に意思表示ができるようになると思っていました。
しかしその年齢の子どもは、記憶から逆算して行動することはできません。トイレを気にするよりも夢中になって遊ぶことの方が大事なことだとは思いもせずに、毎日、洗濯物が山のようにあることすら、自慢げに思っていました。
保育士さんに、「寒くなってきたので、冬を越してからまた、パンツにしてはどうですか?」と何度か提案されましたが、そのことには、耳を傾けず、「クラスの誰よりも早くパンツで過ごす。」ことの方が大事でした。
お漏らしするたびに、冷たい思いをし、遊びが中断する子どもの気持ちは一切考えていませんでした。
「さすが、保育士さんの子どもは、オムツ取れるのも早いね。」って、私が褒めてもらいたかったんですね。
このように人からよく思われたい気持ちや「すごい」と思われたい気持ちがあると、人目を気にする人として生きることになります。
このような人は子どもを持つと、子どもの身体的成長から学業、運動の成長、成績まで、他人の子との比較が止まりません。
「あの子はもう歩いている。うちの子はまだ歩かない。歩けるように訓練するべき?」
「あの子はもう離乳食を始めている。うちの子は嫌がっている。食べさせなきゃ!」
「習い事、同じ時にスタートしたのにあの子の方が伸びている。」
「どうしたらうちの子は・・・・。」
と、苦しくなる自分に向けてしまいます。
このように他の子が気になるときは、まず誰かを褒めて、自分の脳をだましていきましょう。
特に寝る前に、今日1日を振り返って、子どもの良かった所を子どもに言ってあげる習慣をつけることをお勧めします。
相手が赤ちゃんで言葉がわからなくても、寝ちゃっていてもほめてあげます。子どもの自己肯定感も育ち、あなた自身の脳と心も変わっていきます。子どもや世の中の見方が変わっていきます。
今まで問題視していたわが子の行動を肯定的に見えたり、伸ばすべき才能に気が付けたりします。
短所よりも長所が見えて褒める機会が勝手に増えるのです。ぜひやってみてください。