Q.子どもが乱暴ですぐ手が出る

A.生まれつき、乱暴な子どもは一人もいません。


子どもは「模倣」で育ちます。

生育環境の中で、親や家族、周囲の関わる人たちによって、その行動や習慣、癖なども影響を受けます。

もしも、親が無意識に子どもを叩いていたら、子どもは人を叩くことを覚えます。


親が常にイライラして、子どもに当たっていたら、子どもは同じようなことをするのです。

あるいは、兄弟が多くて家庭内でケンカが絶えないようなら、外でも同じように手が出てしまいやすくなります。


日常的にテレビやゲームの影響で戦いやどつき合いを目にしていると遊びの延長で手を出してしまうことだってあります。


表現が未熟な幼い子どもにとっては、自分の気持ちを言葉や態度で上手に伝えられず

暴れて手を出すことでしか表現出来ない場合もあるのです。

それが子どもなりのコミュニケーションの方法なのだと理解できるでしょう。



子どもは「勝手」に乱暴者なることはありません。家庭環境、養育歴上で獲得していくものです。乱暴者になるのは、その子の素質、その子の問題ではなく、関わる大人や生活環境のせいなのです。


乱暴で手が出てしまうのには、理由があるのでしょう。


我が子なら、自分(親)の行動も振り返ってみてくださいね。


子どもがやっているから子どを注意するのではなく、まずは自分を見てみましょう。

自分も同じようなことをやってないか自分も気づいてみましょう。


まず、気づいたら勝手に修正がかかるので、子どもに問題行動があったらまずは自分にそう言う点がないか?行動に問題がないか?を見てみましょう。


自分も子どもの行いにすぐイラっとしたり手が出たりしていませんか?

カッとなるとすぐにその場をおさめたくなって手を出してしまうのは、言うことを聞かせたいと言う思いがあるから、手が出てしまうのです。


「危ない。」と思うから言葉が、きつくなったり、手が出たりするわけなのです。


だからそういうふうに自分 が、

「危ないから子どもを守りたいんだ。」

「あなたのことを心配しているんだ。」

っていうところから、言葉が強くなったり、時には、手が出てしまうのか?


または、やり方を知らないのか?

養育歴の影響なのか?

何故、手を出してしまうか?

何故、子どもにそう言う態度になってしまうのか?

をよく、観察しましょう。

気づきましょう。認めましょう。


子どもが、すぐ手が出ることを乱暴だと決めつけて悩むのも自分であり、そのことで、自分をよく見て、自分を知り、自分を認めるきっかけにするのも自分次第なのです。

自分を見る癖がついてくると、頭から困った子だと否定せず、怒鳴ったり叱りつけたりしないで、

落ち着いて冷静に「どうしたいの?」と子どもの声を聞いてあげれるようになってきます。


そして理由をちゃんとお話しできて、手を出すことをやめたら、いっぱい褒めてあげましょう。

いっぱい褒めることで、自分の脳は、主語がわからないから、自分のことを褒めることにもなります。



子どもが乱暴だったおかげで、自分を見ることができ、相手の目線で話をすることが習慣化し、褒め上手になり、自己肯定感がアップしたなんてことがあるかもしれませんよ。